予備校の活用法

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予備校ってどんなところ?    

予備校というのは、各種試験を受験する者に対し、前もって知識や情報を提供する商業的教育施設です。試験合格後に必要となる知識等を同時に提供する場合も多いそうです。学校の種別では、専修学校、各種学校、無認可校のいずれかにあたり、設置者は、学校法人、財団法人、株式会社など多様になります。

 

予備校が対応している選抜試験としては、学校への入学試験と資格試験が主であるため、受験(進学)予備校、司法試験予備校、公務員試験予備校などが一般的に「予備校」と認知されています。その他、特定の会社・職種の採用試験(客室乗務員、パイロット、アナウンサー、気象予報士、医師国家試験など)に対応した予備校も存在しています。

 

予備校の中には、卒業試験や期末試験などの学習補助を行う部門が併設される例も多く、その場合は「学習塾」との混合型と見ることも出来ます。また、あまり予備校とは認識されていないが、運転免許取得のための自動車学校も予備校の一種であるそうです。

 

私たちの生活で一般的な予備校と言えば、進学予備校になります。進学予備校とは中学・高校・大学の入学を目的とする予備校で、現役受験または入学できなかった浪人生などを対象に行う予備校です。多くの場合受験を控えた年に入校し、受験勉強の一環として予備校に通うという人が多いです。

 

が、学習塾と併設しているような予備校であれば、入学と同時に予備校へ入校し、3年間通いながら、普段の勉強とあわせて受験勉強を行うというスタイルを取る学生もいるそうです。ゆとり教育や教育プランの変更などによって、学校の勉強だけでは受験に必要な学力を養えないという現状があることから、このような予備校に通う生徒が多くなってきているそうです。

 

 

進学予備校

進学予備校とは一般に大学受験予備校のことを指しますが、最近では編入学及び大学院受験予備校も多く見られるようになっています。明治時代の旧制高校・旧制専門学校の設置以来、予備校は存在しており、最も歴史の古いものには、研数学館、駿台予備学校などがあります。1970年代、1980年代、1990年代前半のいわゆる受験バブルの時代においては、現役での進学の他大学浪人等で大学進学することが一般化し、独自の予備校文化も形成されるに至りました。

 

1990年代後半に入り、バブル経済の崩壊、少子化の進展につれて、浪人生の数は減少し、予備校の中には浪人生を中心とした本科から、現役生を対象とするコースへと重点を移す傾向にあり、推薦入試やAO入試の対策、それに伴う高校の内申点・定期テスト対策などのニーズも高まっています。ただし、依然として、難関校の一般入試は高倍率であり、大手予備校は規模を縮小しながら、存続し続けています。

 

進学予備校は学習塾と異なり、一定の規模の在学者数、教員数を有し、単なる教室だけではなくて、校舎を有している場合が多く、一部には全寮制のところも存在します。大学受験予備校は、以前は大学受験に不合格となった人が通うのが主流でしたが、近年は高校と同時に通う現役生用予備校も増えています。また、大手予備校は学習塾同様、生徒数が多いので、学力と合格者のデータを検証しやすく、模試の実施も行なっています。

 

短期大学卒業者は、以前は一部系列化している学校関係を別にすれば、そのまま就職先を見つけて、そこに就職するのが普通でしたが、近年の少子化傾向で、3年次編入学を中心に編入学の受け入れを実施したり、受け入れ定員枠を毎年一定数にまで引き上げる大学が増えているそうです。

 

その背景の中、編入学予備校が最近では多く見られるようになっています。英会話教室を中心に、全国に自社ビルや教室を構えるECCが、主要都心部に編入学予備校を開校している他、通常の大手受験予備校や、後述の資格試験系の予備校も編入学部門の予備校を併設しています。

 

 

予備校の選び方

予備校を選ぶ際の大事なポイントのひとつに、自分の志望や学力・自分の性格に適したところを選ぶ、ということがあげられます。予備校は、志望校や学力別にコースやクラスが設定されているので、まず、いくつかの予備校の入学案内書を取り寄せ、内容を比較・検討してみてはいかがでしょうか。

 

入学案内書には、指導方針、特色、設置コースの紹介、各教科の指導内容、講師陣紹介、テキストの特長、年間行事日程、合格の実績、先輩合格者の体験記、入学資格、学費、施設や設備などの内容が書かれていますので参考にして見て下さい。

 

また予備校によってさまざまな特色があり、一概にどこの予備校がいいというように、その良し悪しを簡単に決めることはできないので、総合的にみてどこが一番自分に適しているのか、ここならがんばれるという予備校を選ぶことが肝心だといえるでしょう。

 

また、自分の学力に合ったコースやクラスを選ばないと、勉強についていけなくなり、予備校に通うのがいやになることもありますので、どういうコースやクラスがあるのか、どういう指導をしてくれるのかをよく検討して予備校を選ぶ必要があるといえるでしょう。

 

多くの予備校で体験入学を行っているので、そういった物に参加し予備校の雰囲気を確認しておくのも選ぶ際には重要なポイントになるでしょう。また施設が充実しているか、交通の便はよいか、なども予備校選びには重要なポイントになってきます。金銭的な問題もありますが、予備校に通うのは自分自身ですので、自分の目で見て納得のいく予備校を選ぶ事をお勧めします。

 

 

予備校の活用法

予備校は勉強を教えてくれるだけの場所ではありません。確かに進学や就職、資格取得に向けた勉強を教えてくれる場所には変わりありませんが、それ以外にも活用法があるのをご存知ですか?まず、大手予備校であれば、予備校内での模擬試験を行っている予備校もあります。大手の予備校であれば、生徒数も多く学力・合格率の判定に必要な多くのデータを持っています。

 

勉強をしているだけでは自分が今どのくらいの学力を持っているのかを計るのは難しいですが、こういった模擬試験を活用する事によって、自分の学力を把握しながら勉強プランを立てることができ、効率よく受験勉強ができます。

 

次に予備校の設備についてです。予備校には大抵自習室というものがあります。この自習室は主に個室のように一人ずつ分かれて座る事ができるスペースで参考書などの本の貸し出しも行っていたりします。また自習していてわからない事があった場合に、自習室で勉強していればすぐに先生に質問や相談することができるので、自宅で勉強をするよりも能率をあげることができます。

 

自習室は予備校がやっている日であれば朝から使用できるケースが多いので、活用しない手はないといえます。また予備校には受験や進路相談のプロが多くいます。毎年同じような悩みを持った生徒の相談にのっているわけですから、進路や受験で息詰まった時の悩みを相談してみると言うのも良いでしょう。

 

また進学に関する最新データを持っている予備校は、進路で悩んだときでも最新のデータから導き出した貴重なアドバイスをしてくれる事もあるそうです。また勉強以外の悩みなどを聞いてくれるカウンセリング施設がある予備校もあるので、様々な悩みを解決して、受験に集中する事ができる環境が予備校にはあります。

 

このように多くの施設や予備校の特徴をうまく活用する事で、自分の学力をアップし志望校への受験合格を目指すのが予備校の本来の姿と言えるでしょう。貴方も予備校をうまく活用して、志望校合格を目指してみましょう。

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