葉の色が薄くなったら
最近ブルーベリーの葉の様子がおかしいので、ピートモスの土を購入しました。周囲の葉に比べて色が薄いのです。そのうち濃くなるだろうと思っていたのですが、ずっと薄いままなのです。
新しい芽がでて伸びていき、葉がつくのはいいのですが、色が薄くて葉脈(ようみゃく)が浮き出て見えますよね。葉脈っていうのは人間で例えると血管みたいなもので、土の中にある水分や養分が通っている筋です。
なんか、やけにこの葉脈が浮き出ているんですが、ちょっとおかしいですよね。正常な葉と比べて黄緑色だし、葉脈が異常に浮き出たままなのはちょっと心配です。正常な葉はこんな感じです。
クロロシスの症状
で、調べてみたんですが、どうやらクロロシスという症状がこれに近いようです。クロロシスというのは、葉の色が薄くなることです。
「緑色植物で葉緑素が失われ白化する現象をいう。原因として暗所における生長、マグネシウムや鉄などの欠乏がある。」WEBIO辞書より
原因に暗所における生長ってありますが、日中は日の当たる場所に置いていますので、これには心当たりがありません。
今は12月なので部屋の中に入れて育てていますが、この症状が出る前には、晴れた日は外に出し日光を当てていました。窓際に置いていますので、少し曇った日でも薄い日の光には当たっていたはずです。
だとすれば、考えられるのはもう1つ。マグネシウムや鉄の欠乏。葉が伸びるときにマグネシウムが吸収されないと発症することがあるのだそうです。ということは原因は土ですね。
ネットで色々調べてみると、生育に関するトラブルの多くは土に原因があるのだそうです。で、ちょっと気が付いたのですが、土の表面を指でちょっとほじっているとカンタンに根っこが出てきました。
ちょっとわかりにくいですが、これです。凄く細いですよね。でも、強い糸のような感じです。ちょっとやそっと引っ張っても切れそうにありません。強いのはいいことですが、少し土をいじっただけで根っこが見えてしまうのはよくないのでは・・・?
根っこがあまり土に定着していないのかもしれません。植物を育てる時、多くは水を与えて日の当たる場所に置くっていうのが一般的ですよね。でも、ブルーベリーの場合はなにかと生育トラブルが起きる場合があるので、都度調べてみないとわからないことがよくあります。
水やりしながら日当たりのいい場所に置いておくだけで後は勝手に成長してくれるなら、どんなにありがたいことか・・・と思ってしまいましたが仕方がありません。
ピートモスの土
それで、ブルーベリーのクロロシス対策ですが、土中のphを下げて、マグネシウム配合の肥料をあげるというのが良いようです。phというのは土壌の酸性度合いのことです。僕もブルーベリーを育てなければ知らない言葉でした。
土にも酸性・アルカリ性があるんですね。ブルーベリーは酸性の土壌を好みますので、育てる際は、調整した土で育てる必要があるのです。僕は専用のブルーベリーの土というのを買って鉢に植え替えたので、そこは問題ありません。
ただ、土壌のph数値は与える水の量や肥料などによって常に一定ではなく変化するのだそうです。なので、まずは土を酸性よりにする必要があります。そこで出てきたのがピートモスなわけです。
袋を開けると、こんな感じです。ふわっふわの質感なんです。羽毛かよって思うくらい。見た目は確かに土なんですが、目隠しして手で触っただけだと本当に羽毛のような触感なんです。それを鉢植えの土に混ぜていきます。
鉢植えの土を少し掘り起こしまして混ぜてみました。
サラサラとした感じの土なので、混ぜてしまえば以前とほとんど変わりません。ウォータースペース(水を与えるための土表面から鉢の上までのスペース)がちょっと狭くなりますが、仕方ありません。
この状態で水を与えて様子を見ることにします。ちなみにピートモスはあまり水を通さないっぽいです。水をたっぷり与えてもなかなかしみこまず土の表面に留まったままで、しばらくしてから土のなかにしみこんでいきました。
ピートモスで土の酸性度を高める
クロロシスと思われる症状が出ている葉は他にもあります。周囲の葉と比べて色が薄く、薄く葉脈が浮き出ているように見えるのが特長です。
時間が経てば、色濃くなるのかなと思っていたのですが、ずっと待ってもそうなりませんでした。というか、やけに薄い色の葉があるなーと気付いてから2~3ヶ月は経っていると思います。
明らかに成長が止まってしまっている枝もあります。しばらくの間、この状態から成長していません。そしてなんか赤っぽい色もついていますし、これも気になります。
今は12月なので日焼けしたとかではないですし、肥料焼けもちょっと違う気がします。肥料は3~4ヶ月前に固形のものを与えたばかりで、土に少しずつ溶けており、今なお溶けかかった状態のものが土に残っています。
それとも害虫の仕業・・?とも思ったのですが、これも違いますね。外が寒くなってから害虫がいなくなりました。暖かいころは葉が茂ったところに小さな虫がよくくっついていたのですが、気温が寒くなるにつれていなくなっていましたので。
あとは、空気中の湿度とかも関係あるようです。冬の間は室内で育てているのですが、室内は近くにストーブがあったりします。温度は20度くらい。湿度は20%くらいなので、特に問題はなそそうなのですが・・。
いろいろと原因はあると思いますが、とりあえず今回はピートモスだけ混ぜこんでみて様子を見ることにします。葉の色などの症状を考えると、土に原因があるのかと思いますし。
今のところ、水やりは4日に1回の頻度で与えています。以前、水やりのし過ぎで土に白カビが生えてしまった経緯もありますしね。
それにしもて土のph度合いの調整も必要になるとは、思った以上にブルーベリーを育てるには手がかかりますね。これからも葉っぱの状態をよく観察しながら育てていきます。